当財団へ多大なご支援、ご協力を賜っておりますことに、深く感謝を申し上げます。
(公益財団法人)サントリー生命科学財団は、財団創設者 佐治敬三の、「これからの日本は学問や文化を通じて、世界の平和と繁栄に貢献していくべき」という強い思いによって、1946年2月にその前身が設立され、以来70有余年の歴史を刻んで参りました。
当財団は、その設立の志に従って、「生物有機化学およびこれに関連する科学の学術振興をもって人類の幸福と繁栄に寄与する」ことを、その目的として、これに従った「公益目的事業」を進めております。
「公益目的事業」は、4つの事業から成り立っています。
自ら学術研究を行い、その成果を論文や学会等で公表することによって科学研究の進展に寄与する「研究事業」、大学の行う学術研究に対して新しい解析方法の提供等を通して支援を行う「解析センター事業」、研究助成制度や奨学金制度等により学術研究と人材育成を助成する「研究奨励助成事業」さらに、次世代の科学者育成を支援する「科学人材育成事業」の4つです。
今後も、これら「公益目的事業」を積極的に推進して参ります。
特に、「公益目的事業」の中核である「研究事業」においては、生物有機科学研究所を、構造生物学、有機化学および分子生物学の異分野融合拠点と位置づけ、「分子を中心に据えた生命現象のメカニズム解明」を中心課題として活動に取り組んでおります。
すべての研究者が、「高き志」を抱き、「好奇心」を失わず、不屈の「挑戦心」を持って、「世界最先端の研究成果」を生み出すべく全力を尽くして参ります。
当財団の根底にある思いは、新しい発見・知見を生み、科学技術の発展、ひいては人類の発展への「一滴の水」として貢献することであり、今後とも、生命科学分野の学術研究の深化、有為な科学人材の育成等を通して、人類の幸福と持続的な繁栄に寄与することを目指して参ります。
今後とも関係各方面からの変わらぬご指導・ご鞭撻を、どうぞよろしくお願い申し上げます。