佐竹炎主幹研究員・研究部長が2026年日本動物学会賞を受賞しました。受賞対象となった研究課題は「尾索動物の生殖細胞発育制御機構の解明とその進化的側面の研究」です。日本動物学会のリリースはこちら。
授賞式は、2026年9月4日に、北海道大学で開催された第97回日本動物学会札幌大会時に行われました。
佐竹主幹研究員は、約23年にわたり、脊椎動物の姉妹群という重要な系統分類学的位置を占める 尾索動物の一種、カタユウレイボヤに注目し、神経系や内分泌系に関する研究を進めてきました。主な研究成果は、下記のとおりです。
①ペプチドミクスにより新規ペプチドを含む 約40 種類のペプチドを発見し、それらをMass Spectrometry Imaging解析に基づく神経ペプチドの中枢神経アトラスを解明した。
②分子生物学的手法と機械学習 法に基づくペプチド-受容体予測とその実験的検証により、主要なホヤ神経ペプチドやペプチドホルモンの受容体を解明した。
③トランスジェニックホヤ解析によるペプチド投射部位の解明などを通じて、神経ペプチドをシグナル因子とする卵胞成長・成熟・排卵の制御機構を明らかにした。
④ホヤで得た知見を足掛かりに哺乳類の二次卵胞成長機構を解明した。
以上のように、ホヤの神経系・内分泌系研究を切り拓くとともに、その成果を脊索動物の生殖制御機構の進化解明へと発展させてきたことが高く評価されました。
今回の受賞は、長年取り組んできた研究が評価されて大変光栄であるとともに、研究グループメンバーをはじめ、当財団の研究員にも大きな励みになりました。共同研究者の皆様や本研究をご支援くださった皆様に、深く感謝申し上げます。


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