花蜜に生息する微生物は、環境を酸性にして花粉管を破裂させることによって窒素源を獲得することをSunRiSE第1期フェロー・藤井壮太氏が解明しました。
【発表論文】
“Glucose-dependent acidification strategy by nectar-dwelling bacteria mediates pollen tube burst” Nature Communications 2026;17(1):4105.
加藤義宣、三浦大樹、高山誠司、藤井壮太* (東京大学大学院農学生命科学研究科、*サントリーSunRiSEフェロー)
Open access DOI: 10.1038/s41467-026-72617-z
研究のポイント
◆窒素が少ない花蜜に生息する微生物は、蜜環境を強烈に酸性にすることで、花粉管を破裂させることを突き止めた。これによって花粉の中身を栄養源として利用可能にするメカニズムが明らかになった。
◆蜜に豊富に含まれる糖を原料に「グルコン酸」を作り出して蜜を酸性化することで、最終的に窒素源を得るという花蜜環境にフィットした微生物の生存戦略を分子レベルで明らかにした。
◆花を取り巻く動物–植物–微生物の生態系の理解に加えて、蜂蜜に含まれるグルコン酸の由来に花蜜の微生物も貢献する可能性を示すことから、食品基礎科学への波及も期待される。
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